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伝統野菜は哲学だった

好奇心が指している方向に歩いてみたら
やっぱりそこには面白いことがありました。


最近また新しいプロジェクトに寄せてもらうことになり、
その一環として江戸川区で伝統野菜を生産されている
木村重佳さんという方のお話を伺いました。


野菜の種には大きく分けて
・F1種
・固定種
の2つがあるそうです。

F1種というのは、立派な親と立派な親の良いところだけを取って生まれてきた
超立派な遺伝子を持った子供
といった感じでしょうか。

顔良し・頭良し・性格良し・身体能力良しで非の打ち所がない子供です。
さらにこの子供がすごいのが、
どこに行ってもこれらの才能を開花させることができるのです。

ギャンブル好きの親元に養子に出されても、
スラム街に放り出されてもグレることなく
まっすぐ素直に育つのです。

ただ1つ欠点があるとすると、
超立派な子供と超立派な子供が恋をして生まれた子供が
スーパミラクル立派かというとそうとも限らないということです。


だから立派なご両親は不出来な孫が人様に迷惑をかけないように、
自分たちが超立派な子供を生み続けるのです。

そのおかげで私たちは
季節を問わず好きな野菜を手に入れることができると言うわけです。
そして実はスーパーに並んでいる野菜は
超エリート達ということになるのです。

そう考えると、こんな自分がいただくのは
恐れ多い気がしてしまいます。


一方で固定種というのは、凡人そのものです。

普通の両親間に生まれた普通の子。
顔が悪いけれど気だてが良い子もいれば、
美人だけれど気が強い子もいたり三者三様。
金子みすゞ的に言うと「みんなちがってみんないい」。

それぞれが置かれた環境に適応しながら成長し、
自ら子孫を残していくのです。


明らかに手がかからない優秀な子と
育ててみなければ分からない子供がいたら、
10人中8人は前者を選ぶことでしょう。


野菜界でもまさに同じことが起こっていて、
F1種に比べて効率が悪い固定種を生産する農家がどんどん減ってきているそうです。


今回お話を伺った木村重佳は日本、さらに言うと東京では
もう本当に数少ない固定種からできる伝統野菜を生産する農業家の方です。


固定種というのは収穫と同時に種を保管し
次のシーズンにその種を蒔いて育てて収穫して保管して…
と繰り返しながら代々種を受け継いでいくので、
固定種からできる野菜を伝統野菜というそうです。


F1種は、大手の種屋が研究実験を繰り返しながら
より優れた種を開発して作り出されます。

“優れた種”とうのは人間界にとって優れているということで
例えば全く同じ成長速度であったり
箱の規格に合った大きさにしか育たないように管理されている種です。

人間界で優れている種であっても
自然の法則に逆らうことはできません。
優れた種と優れた種からできる種は
全て優れていることはあり得ないので
基本的に、F1野菜から種は収穫せずに
毎年種屋から種を買って植えて収穫してお終い、
というサイクルだそうです。

(以上は私の理解なので、ちょっと違うかもしれません)


F1種と固定種にはぞれぞれメリットどデメリットがあるので
一概に善悪を決めることはできない思います。

ただそれぞれの特性や生産者のことを知り、
日々生活で少しだけ意識を持って選ぶ
ということはとても大事なことだと思います。


で、今回木村さんから伝統野菜について新たな知識が得られるかしらん♪
なんてルンルンしながら伺ったのですが、
蓋を開けてみるととんでもないスケールのお話でした。

正直言って私は伝統野菜よりも、この木村さんという方に魅了されてしまいました。


以下、私の覚え書きによる木村語録です。

・F1種がテーゼだとしたら固定種はアンチテーゼです。
・F1種が理性だとしたら固定種は愛であり宇宙です。
・F1種はみんなが福山雅治みたいな感じです。
・F1種の野菜は1年中どの季節にも収穫できます。農家にとっては終わりがないということです。
・固定種は栽培できる時期が決まっています。つまり終わりがあるということです。
・人間は終わりがあるからこそ安心して生きられるのです。
・これからはお皿の外側に目を向ける時代です。
・伝統野菜には謎が多いから浪漫があります。
・伝統野菜が今再び注目されているのは、みんなそのストーリーに惹かれているからです。


などなどなど。
もしかすると伝統野菜は、
木村哲学を具現化するための1つのツールなのではないか?!
と脳裏にチラつきました。

そして私には木村さんが、伝統野菜の生産者と言うより
愛の伝道師のように思えてならなかったのです。


最後にこちらが木村さんが育てている
江戸川区の伝統野菜小松菜です。

葉っぱ一枚一枚がしっかりしていて
何よりめちゃめちゃデカイです。


この小松菜は一般市場にはほとんど流通していないようですが
四ツ谷にあるフレンチレストランオテル・ドゥ・ミクニ
押上にあるよしかつでいただけるそうです。

これは行かネバダ州です。
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Author:barbarakana
2011年10月より1年半のポートランドでの生活日記。
でブログを終える予定でしたが、意外にも日本で身の回りに小さなポートランドが溢れていることに気付き、「ポートランド的ライフスタイル in Japan」なる日記を再スタートさせることにしました。

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